ではこれから、聖書の時間に入っていきましょう、ローマ人への手紙13章を見ていきます。ローマ13章はお手持ちの週報にも載っていますし、聖書をお持ちの方は新約聖書の6番目の書物になります。本日のローマ人への手紙の箇所は、政府と、そして政府に対するクリスチャンの態度と行動についてです。多くの人にとって、政治というのは「どちらがマシか?」というゲームをしているように感じられるかもしれません。今年2024年は、世界の40%以上で新しい指導者を選ぶ選挙があるように、政治というのは私たちの生活に常に影響を与えます。みなさんも警察の方をよく見かけるでしょうし、なかには警察官として働いていらっしゃる方もおられるかもしれません。国防関係で働いていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんし、政治や国際関係で働いておられるかもしれません。過去5,000年の歴史を通して、人々はみなこのように人間の政治、上に立つ権威と関わってきました。では聖書はこのような上に立つ権威について、どのように教えているでしょうか?ローマ13:1


人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられているからです。

上に立つ権威は神の賜物である、ということが分かります。存在するすべてのものは神様の主権の下にあることを理解してください。 神様が存在することを望まれたからこそ、すべては存在するのです。あなたと私がここにいるのは、神様が私たちを造られたからです。神様は私たちの両親が出会い、私たちが産まれるようになることを望まれたのです。今、深呼吸をしてみましょう。それができているのは、今まさに、神様が主権を持って私たちが呼吸することを望んでおられるからです。神様の主権の下で、この地上に生命が栄えるように、私たちはこうやって太陽との絶妙な距離を保っています。そしてそれと同様に、神様の主権の下で、上に立つ権威というのも立てられています。

どちらがマシでしょうか?完璧でない政府と無政府なら、どちらがマシでしょうか?ローマ13章1節で、神様が上に立つ権威を立てられたと読むと、ある人はすぐにこう考えるでしょう、「え、じゃあ、自分の国の政府の気に入らないところは全部神様のせいだということなの?」誰しも、自分の国の政府、国家、政治家、法律に関しては気に入らないところがあります。人間の政府はすべて、完璧ではありません。しかし、無政府状態の混乱に比べれば、それらの政府が存在することには感謝しなければなりません。ハイチでは警察署には火がつけられ、空港は占拠され、ギャングが国を制圧してしまったため、何十万人もの人々が生きるために首都から逃げている状態です。ローマ13章1節が教えていることは、神様が社会を維持するために政府が立てておられることを私たちは感謝することができる、ということです。

13:1の最初の文章には、このような命令が書かれています「上に立つ権威に従うべきです。」このようにあると、私たちは例外的なケースというのを考え始めます。もし政府に従うことで神様に逆らってしまうような場合なら、私たちは当然、神様に従うことを選ぶでしょう。例えば、使徒の働き5章では、エルサレムの権力者たちが初期のクリスチャンたちに、もうイエスについて宣教してはいけない、と言いました。使徒5:29

しかし、ペテロと使徒たちは答えた。「人に従うより、神に従うべきです。

歴史上、ヒトラー、スターリン、毛沢東、ポル・ポトのような悪い指導者がいました、そして聖書においてもそのようなケースを見ることができます。出エジプト記1章に登場するヘブル人の助産婦たちはファラオに抵抗し、後にモーセも同じことをしました。預言者エリヤは、偶像を礼拝し、無実の人々を殺していた邪悪な君主に抵抗しました。ダニエル書3章に登場する3人の男たちは、バビロンの王に偶像礼拝を命じられたとき、それを拒否しました。博士たちは、ヘロデ王が彼らを利用して赤ん坊のイエスを見つけ殺そうとしたとき、それに反抗しました。明らかに、神様の命令と私たちの指導者の命令が矛盾する場合なら、私たちは神様に従うことを選択します。

このような邪悪な政府や政治的指導者が、神様の望んでおられることに反することを人々に強いる場合は例外であると認識しておくのは良いことです。もし政府が神様が設計されたように(つまり正義と秩序をもたらすために)働くならば、たとえ完璧ではなくても、それは祝福なのです。ローマ13章では、クリスチャンは善良な市民として政府に従うように命じられている。

キリスト教は社会にとって良いもの

なので、もしあなたが公正な支配者ならば、できるだけ多くのクリスチャンがあなたの社会にいることが、実際にあなたの社会を祝福することになります。日本の歴史の中では、明らかに徳川家康はクリスチャンが自分の社会にとって良いとは考えていませんでした。彼は、自分への忠誠よりも神様への忠誠の方が高いキリシタンがいると社会は不安定になってしまうと考えました。そこで彼は、歴史上最も効率的かつ大規模なキリシタンの迫害を命じたのです。もし徳川がローマ13章の箇所を注意深く読んでいたなら、キリシタンは自分の支配にとって脅威ではなく、実は上に立つ権威にとって良いものであることがわかったはずでしょう。

キリスト教やクリスチャン、教会に対して神経質になっていたのは400年前の徳川だけ、という訳ではありませんよね。現代人の多くも、宗教全般に対して不安を感じています、なぜでしょう?宗教がもしかしたら社会を混乱に陥れるのではないかと心配しているのです。実際に、一部の宗教や、たとえばオウム真理教のようなカルト教団がそうでした。宗教的テロリストをニュースで見ると、人々は宗教そのものを気持ち悪がります。安倍首相暗殺事件に関しても、犯人は宗教の信者ではなくむしろカルト教団に対する怒りであったにもかかわらず、人々はそのようには考えません。「近年でも、クリスチャンだと名乗る人たちが政府に反抗した事件がありますよ」と言う人がいるかもしれません。それは事実です、イエスに対する本当の信頼がないままクリスチャンを名乗った多くの人々が、クリスチャンとはまったく言えないようなさまざまなことを行っています。

しかし、ローマ13章1節のみことばを見てください、クリスチャンは社会にとって厄介な存在ではありません。クリスチャンは政府を乗っ取るためにいるのではなく、政府に服従するように命じられているのです。

私たち(クリスチャン)は、第一テモテ2:1-2で命じられているように、支配者や国の指導者たちのために祈ります。マタイ22章にあるように、私たちは税金を納めます。私たちは貧しい人々を助けます。私たちは孤児や高齢者をケアします。クリスチャンによって始まった関東にある病院や学校を数えてみてください。今度誰かが「キリスト教は何か破壊しているようで気持ち悪い」と言ったら、あなたは次からこのように言うことができます、「実は聖書にはクリスチャンに、政府に従いなさいと命じている明確な言葉があるんです。」ローマ13章1節を見せてあげて、「実は、聖書には私たちに、素晴らしい市民でありなさいと命令している箇所があるんです。 」と言うことができます。

実際、ローマ13章の使徒パウロだけでなく、使徒ペテロも第一ペテロ2:13-15でこのように言っています。

人が立てたすべての制度に、主のゆえに従いなさい。それが主権者である王であっても、14 あるいは、悪を行う者を罰して善を行う者をほめるために、王から遣わされた総督であっても、従いなさい。15 善を行って、愚かな者たちの無知な発言を封じることは、神のみこころだからです。

政府は他の宗教に関しては懸念すべきかもしれませんが、聖書はクリスチャンが支配者に服従する善良な市民であるべきであることを明確に示しています。
誰が気にするのか?

「聖書が権威に服従するようにクリスチャンに教えているのはいいことだけど、それは特別なことではないよね」と言う人がいるかもしれません。「日本ではほとんどの人がすでに権威に服従しているよ」と思うかもしれません。実際、アメリカ人の牧師が日本で権威に服従することについて話すのは少し皮肉なことです、というのも、日本人はアメリカ人よりも政府に服従することに関しては得意だからです。「実際、私は仏教徒として、あるいは無神論者として長い間政府に服従してきたのだから、政府に服従するのにキリスト教は必要ない。」とあなたは言うかもしれません。

We now move into our Bible time and we will look at Romans 13. You can find Romans 13 either in your bulletin or find it as the 6th book in the New Testament. Today’s passage in Romans is about the government and Christian attitude and action in relation to the government. For many, politics feels like a “would you rather” game. This is something that affects our lives all the time as over 40% of the world will vote on new leaders in 2024. You might encounter the police or you might be a police officer or work in law enforcement. You might work in the defense force or work in politics or international relations. For the last 5,000 years of history, people have interacted with human governing authorities. What does the Bible teach about the governing authorities? Romans 13:1…

Let every person be subject to the governing authorities. For there is no authority except from God, and those that exist have been instituted by God.

We should see that The governing authorities are a gift from God. Please understand that all things that exist are under God’s sovereignty.  They exist because God willed them to exist. You and I are here because God made us. He willed for our parents to meet and produce us. Take a deep a breath right now. [*] You and I can do that because God is currently, sovereignly, willing us to breath. Under God’s sovereignty, we are positioned in this proximity to the sun so that life can flourish here on earth. Likewise, under God’s sovereignty, the governing authorities were established. 

Here’s a would you rather: Would you rather have an imperfect government or no government at all? Once we read in Romans 13:1 that God instituted the government, some people will immediately think, “Oh now I should blame God for the things I don’t like about my government?” Everyone has things they don’t like about their government, their nation, their politicians, their laws. All human governments are imperfect. However, compared the chaos of anarchy, we have to be thankful that those governments exist. Haiti’s police stations are burned, the airport is taken over and hundreds of thousands of people are fleeing the capital to stay alive as gangs have overrun the country. Romans 13:1 says that we can thank God for instituting governments that keep society running.

The very first sentence in 13:1, contains a command: “Be subject to the governing authorities.” When we read we that we start to think of the exception cases. If obeying a government means disobeying God, then we will obviously choose to obey God. For instance, in Acts 5, the authorities in Jerusalem told the early Christians to not preach about Jesus anymore. Acts 5:29

But Peter and the apostles answered, “We must obey God rather than men.”

In history there have been bad leaders like Hitler, Stalin, Mao, and Pol Pot and we also find these cases in the Bible. The Hebrew midwives in Exodus 1 rebelled against Pharaoh and later Moses did the same. The prophet Elijah rebelled against evil monarchs who were worshipping idols and killing innocent people. Three men in Daniel 3 refused to worship an idol when the King of Babylon commanded them to do so. The Wise Men rebelled against King Herod when he tried to use them to find and kill baby Jesus. Clearly, if God’s commands conflict with our leader’s commands, we choose to obey God. 

It’s good to recognize that these evil forms of government or political leaders that force people to go against what God wants, are the exception. If governments operate as God designed (bringing justice and order) than they are a blessing even though they’re imperfect. In Romans 13, Christians are commanded to obey the government as good citizens. 

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